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パワポはもう不要?Google Geminiで「15分で企画書完成」

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2025年5月に行われたGoogleI/Oはチェックしましたか?
私はGoogleがエンドユーザーを意識してきたなと思っていました。
なぜなら今までは各社が最先端の技術を使った個性のあるツールを出してきていましたが
Googleは今までに出してきたものを統合や連携することで快適な操作性や性能を強化して業務に必要なことをまとめて可能にしてきたからです。

最新の革新的な発表もありましたが、今回はGeminiの強化でできることについてみてみましょう。

資料作成に十数時間?その常識、Google Geminiが覆します

「新規事業の企画書、作成にどれくらい時間をかけていますか?」

市場調査、データ分析、競合比較、そして提案資料への落とし込み…。重要な業務である一方、膨大な時間と労力がかかるこのプロセスに、頭を悩ませている方も多いのではないでしょうか。もし、これまで十数時間、あるいはそれ以上かかっていた作業が、わずか15分程度で完了するとしたら。

2025年5月に開催されたGoogleの開発者向けイベント「Google I/O」で発表されたアップデートにより、生成AI「Google Gemini」は、私たちの働き方をこれまでのやり方を大きく変えるかもしれません。今回は、その中でも特に業務へのインパクトが大きい「Deep Research」と「Canvas」という二つの機能に焦点を当て、今話題の調査・資料作成術をご紹介します。

※GeminiのDeep Research、Canvasはチャット入力欄に統合されました。

自社データを読み込み、”賢く”調査する「Deep Research」

これまでの生成AIによるリサーチは、主にWeb上の公開情報を集約・要約するものでした。もちろん、それだけでも強力な機能ですが、今回のアップデートで「Deep Research」はパワーアップしました。

最大のポイントは、ファイル添付に対応したことです。

これにより、Web検索の情報だけでなく、自社が保有する製品一覧(スプレッドシート)や過去の報告書(ドキュメント)といった内部データをGeminiに直接読み込ませ、それを前提条件とした調査が可能になったのです。

例えば、あるテントメーカーが新商品開発を行うシナリオで考えてみましょう。

  1. 自社製品リストをGeminiに添付
    • 現在販売中のテントの価格帯や特徴が記載されたスプレッドシートをアップロードします。
  2. 調査を指示
    • 「添付したリストにはない、新たな顧客層に響くようなテントのアイデアを、最新の市場動向を踏まえて提案してください」と指示します。

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※スプレットシートは「ドライブから追加」から。

これだけで、Geminiはまず自社の製品ラインナップを正確に理解します。その上で、Web上から最新の市場トレンド(例:ソロキャンプ需要の高まり、女性キャンパーの増加など)を多角的に分析し、「自社がまだ着手していない有望な領域」を特定して、具体的な新商品の提案までをレポートにまとめてくれるのです。

この一連の作業は、わずか10〜15分程度で完了します。これまで人間が何時間もかけて行っていた情報収集と分析、そしてアイデアの提案までを、Geminiが一気通貫で実行してくれる。これはまさに、大きな変化と言えるでしょう

驚きのクオリティ。調査結果を瞬時に”魅せる資料”へ変える「Canvas」

Deep Researchが導き出した高精度なアウトプット。しかし、それが長大なテキストの羅列では、チームで共有し、議論を深めるには不向きな場合もあります。そこで活躍するのが、生成結果を視覚化する「Canvas」機能です。

Deep Researchの実行後、ボタン一つで、生成されたレポートを以下のような多彩なフォーマットに変換できます。

  • Webページ/インフォグラフィック
    • テキストだけでなく、グラフやイラスト、アイコンなどを効果的に用いた、視覚的に分かりやすいWebサイト形式やインフォグラフィックを自動で生成します。専門家が作成したかのようなクオリティの資料が瞬時に完成し、そのまま社内プレゼンに活用できます。
  • 音声概要
    • 20ページにも及ぶような詳細なレポートも、要点をまとめた対話形式の音声で聴くことができます。資料に目を通しながら音声を聴けば、チーム全体の理解度を飛躍的に高めることが可能です。
  • クイズ(テスト、バージョンによる)
    • 調査内容に関するクイズを自動で生成。新人研修や、自身の理解度チェックなど、ユニークな活用法が考えられます。

もうPowerPointは要らない?Googleサイトで実現するスマートな情報共有

ウェブサイト

Canvasで作成した高品質なビジュアル資料。これをチームで共有しない手はありません。現状、最もスマートな共有方法は「Googleサイト」(https://sites.google.com/)
を活用することです。

Canvasを共有 ➡︎ウェブサイトのスタイルで相手に共有
内容をコピー   ➡︎HTMLコードをコピー、HTMLのみで作られているのでコピペだけで作れる(JavaやCSSは使っていない)

参考: https://g.co/gemini/share/93e03d851c02

Canvasが生成するWebページやインフォグラフィックは、HTMLコードで構成されています。このコードをコピーし、Googleサイトの「埋め込み」機能を使って貼り付けるだけで、誰でもアクセスできるWebページとして簡単に共有できます。

GoogleサイトはGoogleドライブ上で管理できるため、共有設定もドキュメントやスプレッドシートと同じ感覚で直感的に行えます。プロジェクトメンバーだけが閲覧できるポータルサイトを即座に立ち上げ、常に最新の情報を共有する、といった運用が可能です。

インフォグラフィックス

参考:  https://g.co/gemini/share/67c7e8042577

音声概要

作った資料を音声で解説させることも可能です。
この機能を使うことで、作成した資料の客観的に確認することができます。資料をPCで表示しながら音声解説するなどの使い方もできます。

まとめ:資料を作るだけでなく、使い方を考える

自社のデータを基に、AIが深く思考し、市場を調査し、具体的な提案を導き出す。そして、その結果を誰もが理解しやすいビジュアル資料として瞬時にアウトプットし、チームで共有する。

Geminiの進化によって、企画立案や資料作成のあり方は、根本から変わろうとしています。社内での合意形成のために、一からスライドを作成する必要は、もうなくなるのかもしれません。

まずは、身近な業務でこの新しいプロセスを試してみてはいかがでしょうか。その最初の15分が、あなたの働き方を大きく変えるきっかけになるかもしれません。
資料作りに必死になるのではなくその資料をどう活かすかも考えてAIを利用しましょう。